岩奥産業㈱

岩奥産業㈱

水俣田浦線福浦3活力創出基盤(令和2年度災害関連その2)工事
着 工 前
岩奥産業㈱
竣  工
岩奥産業㈱

発 注 者

県南広域本部 芦北地域振興局 土木部 工務第一課

工事場所

葦北郡津奈木町福浜地内

工事概要

法面工
モルタル吹付工1,898㎡
アンカー工 ……… 120本
鋼製受圧板設置工120基
鉄筋挿入工……… 106本
集水ボーリング工229.2m

工 期

2022年07月12日~ 2023年03月24日

 本工事は、令和2年7月豪雨により地山及び擁壁にクラックが生じ、地山が大規模に崩壊するおそれがあるため、早期に地すべり対策を行う工事でした。
 現場は、県道水俣田浦線の海沿いに位置し、地山崩壊の危険性が高く、道路は全面通行止めとなっていました。現場下方の住民は、工事完了まで仮設住宅に避難されており、一日も早い復旧・復興が期待されていました。また、工期延長はないと監督職員から説明を受けており、いかに現場が止まらないように工程を進めるかが課題となりました。
 工事の工程は、集水ボーリング工で地下水位を低下させ、安全率を上昇させた後、切土を1段ずつ施工しながらアンカー工を逆巻き工法で施工し、モルタル吹付を行うものでした。現場は、横方向にAブロックとBブロックがあり、Aブロックの上部は先行発注されており、他社のAブロック全体の集水ボーリング及び土工事・地すべり対策工事と並行して、当社は、Bブロックと土工事後の地すべり対策工事を行いました。
 課題となる工程を進めるために、業者間の連絡を密にし、各作業に合わせて資機材置き場や大型車の転回場の確保の調整を行いました。他社がAブロックの土工事時には、Bブロックのアンカー工事を行い、Bブロックの吹付時にはAブロックの鉄筋挿入工を行い、作業通路を占領する足場を使用しない施工機械を選定し、クローラ式削孔機は他社の休工日に使用しました。さらに、鉄筋挿入工は吊り下げ式削孔機を採用して大幅な工期短縮となり、余裕をもって工期を完了することができました。
 最後に、今回の現場で無事故・無災害で工期内完成を迎えられたのは、監督職員ならびに協力会社・隣接業者の皆様のご協力のおかげであると心より感謝申し上げます。ありがとうございました。