㈲正木工業
発 注 者
工事場所
工事概要
山腹工……………0.19ha
土留工……………… 3基
モルタル水路 … 139.6m
実播工……… 2269.6㎡
工 期
本工事は、阿蘇郡小国町において集中豪雨で被災した長大法面(最大200m、最大幅20m)の再生を目的とした治山工事でした。私は、本工事の現場代理人として施工管理はもとより、主任技術者としてものり面保護工の調査計画立案及び施工方法の検討・計画を行いました。
本工事では、法面の中央部にモルタル水路工、その周囲に植生基材吹付工を行い、法面下部には土留擁壁工を3基施工する計画でした。
現地調査の結果、法面上部から、湧水や表流水があり、法面保護工や土留擁壁工を施工する際に支障となることが懸念されました。さらに、降雨後の湧水量の増加や気温低下によるモルタルやコンクリートの品質管理が課題となりました。
まず表流水対策として、仮設排水管による水替工を行い、排水管の容量は容器法により選定し、降雨後も溢水することなく排水することができました。湧水箇所には地下排水工で対応し、湧水マットと水抜きパイプを併用して、湧水量の増加にも対応できるようにしました。冬季に行った土留擁壁工やモルタル水路工施工時の凍結防止対策として、気温だけでなく、地表温度も管理し、温度に応じた養生方法を定め、対応したことで安定した品質を確保することができました。
評価できる点は、現場条件に合わせた水処理を行えたこと、気温の低下を予め想定し、対策を定めていたことで即座に対応することができただけでなく、十分な品質を確保できたことです。
現在、私は若手技術者として施工管理を行っています。工事経験も浅くまだまだ未熟者ですが、今回の優良工事表彰を受賞することにより、建設業界の若者不足問題が少しでも解消できていければ幸いです。今後も建設業界のイメージアップに注力していきたいと思います。
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