㈲正木工業

　本工事は、令和2年度の豪雨災害により崩壊した法面の復旧工事でした。施工としては、支障木を伐採し、法面掘削・整形を行い、切土法面には植生基材吹付工を施工し、盛土法面には伏工、木柵工、植栽工、土留工を行いました。
　本工事は、法面の掘削を行う時期が梅雨時期であったことから、雨水によって上昇した地下水位からおこる地山崩壊及び掘削作業中における作業員への安全配慮が重要な課題でした。また、第三者への課題として現場周辺の地域の方に対する環境及び安全の配慮が課題となりました。
　法面の掘削作業は、作業員の安全を第一に考え、人力による掘削・整形から、高所法面掘削機での施工を提案しました。それにより、地山の崩壊などの危険から未然に作業員を守ることができました。また、機械掘削にしたことで、作業効率の向上にもつながりました。また、工事期間中は定期的に広報誌を配布するなどして地域の方々とも積極的にコミュニケーションをとり、その際に地域の皆様に頂いた要望等も取り入れながら工事を進めました。その結果、地域住民とのトラブルや苦情等もなく工事を終えることが できました。
　最後に、本工事を無事故無災害で完成できたのは、地域の方はじめ、発注者の皆様、及び本工事に携わり協力してくださった方々によるものだと感謝しております。これからも慢心することなく、自分が携わった現場では災害を起こさないという信念のもと、作業員の皆様が安全に働ける現場づくりを目指し頑張りたいと思います。