㈲正木工業

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鹿本管内災害関連緊急治山事業第3号工事
着 工 前
㈲正木工業
竣  工
㈲正木工業

発 注 者

県北広域本部 鹿本地域振興局 農林部 林務課

工事場所

山鹿市久原字首石地内

工事概要

治山土工……… 6180㎥
土留工(簡易鋼製枠) 2基
柵工……………… 130m
筋工……………… 280m
伏工…………… 2930㎡
モルタル吹付工 … 570㎡
植生基材吹付工3920㎡

工 期

2022年03月28日~ 2023年03月24日

 本工事は、豪雨により崩壊した大規模な山腹を掘削・整形し、切土部はモルタル吹付工と植生工にて法面保護を行い、盛土部は地山の安定と雨水を適切に処理するため木柵と土留工を行いました。
 本工事は、崩壊から数年が経過していることもあり、当初設計からの地形変化が考えられました。そのため、設計図書の照査ために行う事前測量ではなく、縦横断測量で土量計算を行うところから始まりました。大規模な崩壊で、容易に立ち入ることが困難であったため、UAV測量を提案しました。ドローンによる測量と調査で法面上部にクラックが確認され、法面崩壊の恐れがわかりました。そのため、作業員の安全を第一に考え、法面の掘削・整形は高所法面掘削機を提案し、安全を最優先とした施工を行いました。また、土留工の施工においては、掘削後の地山状態が悪くN値が低いことから、地山強度を上げるため、支持力の向上と沈下抑制に効果のあるトップベース工法を提案しました。現場の規模に対して工程的には厳しい工事だったので、仮設計画においても、風倒木や資材の運搬をケーブルクレーンに変更し、左右に1基ずつ設置するなど、安全かつ工期短縮を常に考慮し、主任技術者と最善の方法を模索して提案しました。その結果、誰一人として怪我することなく、工期内に竣工することができました。
 最後に、これだけ大規模な現場を工期内に完了できたのは、現場で協力していただいた作業員、協力業者の皆様のおかげです。そして、工事がとまることなく迅速に対応して頂いた監督員はじめ発注者の方々のおかげだと心から感謝しています。