㈱吉永産業
発 注 者
工事場所
工事概要
施工延長………… 20.9m
モルタル吹付 …… 240㎡
アンカー …………… 19本
受圧板……………… 19基
工 期
現場は、平成28年4月の熊本地震で崩壊した旧阿蘇大橋の南阿蘇村側に位置し、すぐ近くに九州東海大学の阿蘇校舎の入口がありました。旧道路のAS舗装にクラックが数か所あり、センターラインは1.5m程度のズレが発生していて、災害の大きさ、その影響を改めて感じました。
そのような中、当工事は熊本地震及びその後の令和2年7月豪雨等の影響を受け、崩壊した法面の円弧すべりをアンカーにより抑止することを目的とした工事でした。
現地の表層の地質は、盛土、黒ボク、赤ボク等の粘性土であり、法肩部はオバーハングして急こう配だったため安全を優先し、事前測量はドローンによる三次元測量を行い、設計図書との照査及び現況に応じたアンカー長を把握しました。
その後、法肩部のオーバーハング部を取り除き、道路縦断方向に土のうを敷きならべ法面に雨水が流れないようにし、急こう配部は作業員の安全確保のためモルタル素吹きを施工しました。
次に、基本試験により定着長を決定し、足場組立、ざぶとん枠設置、アンカー施工、モルタル吹付、受圧板設置と工事を進捗しました。モルタル吹付に関しては、顔料を添加し周辺との景観を損なわないようにしました。
安全面は、ヒューマンエラーの撲滅を念頭に置き、朝礼やミーティング、現場において協力業者の皆さんと対話を多くしコミュニケーションを図りました。その結果、無事故無災害で工事をしゅん工することが出来ました。協力業者の皆様ありがとうございました。
そのことは、現場だけではなく、発注者、地元の皆様のご理解とご協力があってのことだと思います。関係者の皆様本当にありがとうございました。
最後になりますが、熊本地震後の復興に微力ですが貢献できたと自負しており、今後も関係者の皆様と一体となり安全に工事を施工していきたいと思います。
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