㈱イマイ工業

　本工事は令和２年７月豪雨により水無川の右岸（大平キャンプ場の対岸）が被災した法面の復旧工事でした。
　当現場までは通行できる道路が１つしかなく、現場手前には錦町役場が管理しているキャンプ場がありますが、被災後はキャンプ場は使用禁止になっていた為、当初は乗用車が通行できる状態ではなかったため本施工に入る前に道路を約３㎞程、草刈り・崩土・倒木の撤去等、整備を行いました。
　当現場では安全・環境・品質・工程の４項目に重点を置き施工を行ないました。
　隣接工事の土木工事業者と安全協議会を設立し双方が円滑に施工が出来るよう安全協議会を行い安全を最優先とした工程調整・安全対策・地元との調整に務めました。
　また球磨川水系の支流に近接していることから、汚濁水対策として現場下流にシルトフェンスの設置、掘削土の河川流出防止対策として法尻部に大型土のうの設置を行い環境対策に配慮しました。
　法面の湧水が多かったので裏面排水材を活用して湧水処理を行い法面の安定を図り、冬季は最低気温が－10℃ぐらいになることもあり、モルタルの凍結により品質低下が懸念されたのでモルタルに耐寒剤を混入させ試験練りを行い、吹付時には温度管理を徹底することで、モルタルの品質を確保することが出来ました。
　最後にご指導いただいた発注者監督員及びご尽力いただいた協力業者の方々のおかげにより無事故・無災害で竣工することができ、良い評価を頂けたことに感謝申し上げます。
　今後もこの現場の経験を活かし、より良い現場づくりに努めます。