㈲正木工業

　本工事は、雨水により崩壊した法面の復旧工事でした。
現場は、写真の通り上部と下部に分かれていました。上部の法面には簡易吹付法枠工、下部の法面には簡易鋼製枠工と植生工を施工しました。
　工事中の注意点としては、転石による作業員のケガと工事用道路での安全対策が重要な課題でした。また、施工上の注意点としては、この工事が雨水による災害であることから、雨水の処理方法が課題となりました。
　作業員の安全確保を優先するため、工事用道路の道路勾配が急で幅員が狭いことから、転倒防止の安全柵を設置しました。また、上部法面からの転石を防止するため、落石防止ネットを設置しました。施工上の工夫としては、雨水を適切に集水して誘導するモルタル水路の提案と受水部にはフレーム網を利用した受け枠を設けるなど 専門業者としての知識と経験を活かし現場に応じた適切な施工を行いました。
　以上のことから、安全に現場で働く環境づくりを考え、現場に応じた施工という目的で、雨水が適切に処理できる構造物を完成することができました。
　本工事を無事故無災害で完成できたのは、地域の方はじめ、監督員様、協力してくださった皆様によるものだと感謝しております。これからも慢心することなく、自分が携わった現場では同じような災害を起こさないという信念のもと、これからも安全を提供できるように頑張りたいと思います。