㈱野田市兵衞商店

　当工事は菊池市古川急傾斜地崩壊危険区域における、法面崩壊を防止することを目的とした急傾斜地対策工事でした。当地区の法面保護工事は平成29年度から始まり今期で4期目となり、施工方法は、初期から同工法となる300×300の法枠で保護を行い、鉄筋挿入により斜面の安定を図るものです。また、工事の発注は法切工事と同時期発注で競合工事となるため、土木工事業者と安全協議会を設立し 安全を最優先とした工程調整や地元対応について協力体制をとり安全対策・地元対策に取組みました。特に地元に対しては家屋が近接していることで振動・騒音や車両の出入り等でご迷惑をお掛けしないよう対応を強化する必要があると考え、防音シート柵の設置を行い騒音低減に努める他、施工中にも定期的にパンフレットによる進捗状況説明を行うなどコミュニケーションを重視とした対応を行いました。
　工事中近隣の方々にはご迷惑お掛けしているにもかかわらず、水道水の提供や敷地使用を快く了承頂いたり、法面上部の地権者確認で数名の方に現地まで登って見て頂いたりなど、その他度重なる協力を頂きました。地元の方々に助けられて工事ができているんだと改めて感じさせられた現場だったと思います。
　土木工事業者との競合も良好に進み、発注者をはじめ関係者の方々のご協力でトラブル無く、無事故で完成することができました。工事竣工時、地元の方からは「続きの工区の工事もお願いします」と笑顔で最高の言葉を頂きました。