特別教育の実施
令和6年8月1日~20日
法面保護工事に従事するに当たり受けることが必要となるフルハーネス型墜落制止用器具使用作業及びロープ高所作業の特別教育については、昨年度に引き続き労働局登録教習機関であるコベルコ教習所熊本教習センターで実施しました。
今年度は、講習を効果的、実践的に受講できるよう、フルハーネス型墜落制止用器具使用作業特別教育、ロープ高所作業特別教育の順に連続した2日間で実施し、令和6年8月1日、2日に30名、8月7日、8日に34名、8月19日、20日に28名の合計92名が受講しました。
フルハーネス型墜落制止用器具使用作業特別教育については、コベルコ教習所熊本教習センターの講師から、作業に関する知識、墜落制止用器具に関する知識などの座学の後、実技としてフルハーネス型墜落制止用器具の装着や落下して吊るされた場合を想定した体験が行われました。
ロープ高所作業特別教育については、コベルコ教習所熊本教習センターの講師から、ロープ高所作業に関する知識、メインロープに関する知識、労働災害の防止に関する知識などの座学の後、ロープの扱い方やフルハーネス型墜落制止用器具を装着して階段を降下する実技が実施されました。

現場安全パトロールの実施
令和6年10月~12月
当協会において、現場の安全点検を行うことで事故防止への意識向上を図るため、令和6年10月から12月にかけて、県内7か所において順次現場の安全パトロールを実施しました。
参加者全員で安全管理チェックリストを用い、安全設備の設置状況や現場条件等に応じた安全対策の点検・確認を行いました。
協会として一件の事故も起こさないという心構えをしっかりと共有し、安全対策の徹底を誓う格好の場となりました。

安全管理研修会の開催
令和6年12月5日
令和6年12月5日、安全管理研修会をグランメッセ熊本において開催し、会員企業から安全管理担当者や現場責任者等59名が受講しました。
今回の研修は、次のとおり3部構成として開催しました。
第1部は、熊本労働基準監督署安全衛生課課長の植村敏聡様から、「労働災害防止と法改正について」と題し、近年の労働災害防止を目的とした法改正の状況について詳しく解説いただき、続けて第四方面労働基準監督官の瀧﨑大志様から、令和6年4月から働き方改革関連法が建設業へも適用されたことを受け、時間外労働の上限規制や支援施策について解説いただきました。
第2部は、熊本県土木部土木技術管理課主任技師の青木弘様から「建設工事事故の状況及び防止対策について」と題し、土木工事における建設事故件数の推移やその発生事例について、再発防止策を交えて詳しく解説、指導いただきました。
第3部は、窪川(技術士・労働安全コンサルタント)事務所所長の窪川正文様から、法面保護工事の施工に必須となる斜面点検の安全教育について、実践事例を交えて詳しく講義いただきました。
建設工事において、特に本県では事故が多発傾向で推移している中で、事故防止対策の更なる徹底を図り無事故への意識を高めることのできた大変有意義な研修となりました。
