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概要

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年頭のご挨拶  熊本県土木部長宮 部 静 夫 平成31年の年頭に当たり、謹んで新年の御挨拶を申し上げます。 皆様方には、日頃から本県土木行政はもとより、県政の推進に御支援、御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。 平成28年熊本地震発生から2年半余り、被災を受けられた方々の一日も早い生活再建と被災地の復旧・復興に向け、全力で取り組み続けております。 昨年は、4月に県道阿蘇公園下野線(北登山道)が開通し、阿蘇山上につながる全ての登山道が通行可能となりました。これにより、地震直後は県道と国道合わせて111箇所(県管理分)あった全面通行止めが、残すところ8箇所となりました。また、6月には県内で最初の災害公営住宅が西原村に完成し、これまでに4市町村で入居が始まるなど、復旧・復興の成果が、少しずつ目に見える形で表れております。これまでの皆様からの御支援に対し、改めてお礼申し上げます。 今年は、蒲島県政3期目の総仕上げとして、「熊本復旧・復興4カ年戦略」で掲げる4つの取組みの方向性に基づき、引き続き着実に取り組むことで、復興に弾みをつけ、熊本の将来の発展に繋げていきます。1 安心で希望に満ちた暮らしの創造~安心・希望を叶える~ 今なお2万人以上の方が仮設住宅等での生活を余儀なくされており、被災者の恒久的なすまいの確保は最大の課題となっています。 そのため県では、被災者の自宅再建への支援の一つとして、低価格で耐震性能に優れた「くまもと型復興住宅」の普及促進に取り組んでいます。引き続き、被災者の一日も早い自宅再建に向けて、更に力を入れていきます。 災害公営住宅の整備については、2020年の春までに全ての住宅の完成を目指し、引き続き市町村と連携しながら、被災者の「すまいの再建」に向けて整備を加速させていきます。2 未来へつなぐ資産の創造 ~未来の礎を築く~ 地震で被災した道路や橋梁、河川などの公共土木施設の復旧については、引き続き最優先で取り組むとともに、全国各地で大規模な災害が発生する中、県民の安全・安心を確保するため、社会資本の強靱化にも一層取り組んでいきます。 地震により寸断された阿蘇へのアクセスルートについては、国道57号北側復旧ルートと国道325号阿蘇大橋ルートの2020年度の全線開通に向け、急ピッチで工事が進んでいます。県道熊本高森線俵山トンネルルートについても、昨年7月に桑鶴大橋が開通するなど、阿蘇への主要ルートは着実に回復してきています。 また、地震により甚大な被害を受けた益城町においては、熊本都市圏東部地域の発展にも資する取組みが本格的に動き出しました。町の中心軸となる県道熊本高森線の4車線化については、今年1月に工事着手できることとなり、町中心部の復興土地区画整理事業についても、現地測量や換地設計等に着手しました。これらの2大事業を時間的緊迫性を持って進めることで、益城町における復興まち-4-