ブックタイトル190207105_norimen_39
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年頭のご挨拶 熊本県土木部長手 島 健 司 平成30年の年頭に当たり、謹んで新年の御挨拶を申し上げます。皆様方には、日頃から本県土木行政はもとより、県政の推進に御支援、御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。 昨年は、平成28年4月に発生した熊本地震からの復旧・復興に国、市町村とともに全力で取り組んだ一年でした。その結果、8月に長陽大橋ルートが開通し、10月には県道阿蘇吉田線南登山道が開通するなど、着実に復旧・復興の歩みを進めることができました。これまでの皆様からの御支援に対し、改めてお礼申し上げます。 今年も引き続き、「熊本復旧・復興4カ年戦略」で掲げる4つの取組みの方向性に基づき、復旧・復興に全力で取り組んで参ります。1 安心で希望に満ちた暮らしの創造~安心・希望を叶える~ まず、熊本地震から1年9カ月が経ちますが、今なお約4万4千人の方が仮設住宅等での生活を強いられており、被災者の恒久的なすまいの確保は最大の課題となっています。 そのため県では、被災者の自宅再建への支援として、低価格で耐震性能に優れた「くまもと型復興住宅」の普及促進に取り組んでいます。この住宅は、県産材を使い、かつ県内の工務店が施工するもので、昨年4月に第1号が完成し、被災者の新たなすまいとして建築が進められています。 また、自力での自宅再建が難しい被災者の方々への支援策として、災害公営住宅の整備を市町村と連携して進めています。 「すまい」の再建が本格化するなか、被災者の一日も早い生活再建に向けた支援にしっかり取り組んでいきます。2 未来へつなぐ資産の創造 ~未来の礎を築く~ 次に、熊本地震で被災した道路や橋梁、河川などの早期復旧は、被災者の生活再建、産業や観光の再生に不可欠なものであり、こうした本県の基盤であり、未来の礎となる公共土木施設等の早期復旧に全力で取り組んでいきます。 阿蘇へのアクセスルートについては、大規模災害復興法に基づく国の直轄代行により、県道熊本高森線俵山トンネルルートが平成28年12月に、村道栃の木~立野線長陽大橋ルートが昨年8月に暫定開通しました。また、国道57号北側復旧ルートと国道325号阿蘇大橋ルートについても、平成32年度の全線開通目標が示されるなど、阿蘇の主要ルートの復旧は着実に進んでいます。 県においても復旧工事を進め、昨年10月には南阿蘇村から直接阿蘇山上につながる県道阿蘇吉田線の南登山道が開通しました。その他の被災した県内の道路についても、地震直後は県道と国道合わせて111箇所が全面通行止めとなっていましたが、発災12か月後の昨年4月には約90%を解消し、11箇所まで減らすことができました。県が復旧工事を進める道路については、平成30年度内の完全復旧を目標に復旧工事に取り組んでいきます。 また、今後発生する大規模災害を見据え、災害時におけるリダンダンシー確保に向けて中九州横断-4-