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概要

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表3.1 主要材料の機能名称 機能ジオグリッド耐久性(耐酸性・耐アルカリ性・耐候性等)に優れる高密度ポリエチレンを材料としたジオグリッドで、施工中は改良土吹付の型枠部材として、完成後は表層すべりに対する安定保持材として機能します。引張補強材(アーチ部)と形状保持材(水平部)の2 種類の部材から構成されます。短繊維ポリビニルアルコールを材料とする2 種類の短繊維で、改良土に混合することで、のり枠の補強材(強度アップ、耐侵食性・耐久性向上)として機能します。L型アンカー頭部をL型に加工した異型棒鋼を材料とする2 種類のアンカーで、施工中は型枠部材のズレ止めアンカーとして、完成後はのり枠をのり面・斜面に固定するアンカーとして機能します。めっき防錆処理により、長期間の品質を維持します。4.工法の特長本工法は、新しいのり枠構成により、さまざまな性能、特長があります。●使用材料は、軽量・コンパクトであるため、施工性が向上、斜面上での安全作業にも貢献します。(写真4.1)●施工能率の向上により、大幅な工期短縮とコスト縮減が可能となります。●吹付材は、圧送性や吐出性が良好な改良土であるため、高所・長距離でも施工が可能です。(写真4.2)●全面緑化によって周辺環境と調和した緑豊かな景観を造成することができ、美観・景観性が向上します。(写真4.3)●従来の枠内緑化で行うシート養生やリバウンド処理が不要となるため、モルタル殻等の廃棄物処理に必要な作業や費用が軽減できます。●製造時に多量の熱エネルギーを消費するセメントや鋼材の使用量が少ないこと、施工が簡略化できることなどから、CO2 排出量を大幅に削減できます。●さびない使用材料により、供用期間中の耐久性確保が期待できます。写真4.1 軽量で扱いやすい材料により施工が良好写真4.2 高所での施工事例(直高約120m)写真4.3 全面緑化で美観・景観性が向上5.施工方法本工法の施工方法として、各工程の施工状況写真を示します。また、改良土の標準配合を表5.1 に示します。-13-