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概要

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創造を目指します。 これまでも、熊本県では「すべての道はくまもとに通じる」という考えのもと、九州の各都市をネットワーク化して、広域的な観光圏を形成するため、国や関係市町村とともに幹線道路ネットワークの整備を進めてきました。昨年2月には南九州西回り自動車道津奈木インターが開通し、九州の縦軸の強化が図られました。 地域高規格道路である熊本天草幹線道路については、天草五橋の一号橋に平行する「大矢野バイパス」や天草上島と下島を新たに結ぶ「本渡道路」の早期完成に向け、整備を進めるとともに、熊本駅周辺地域のポテンシャル向上と民間開発の促進によるにぎわい創出のため、平成29年度中に在来線の高架化を完了します。 また、公共土木施設の災害からの早期復旧に加え、災害時における支援・受援の「命の道」であり、九州の横軸・縦軸のリダンダンシーとなる中九州横断道路や九州横断自動車道延岡線、天草幹線道路、南九州西回り自動車道、有明海沿岸道路(Ⅱ期)の整備を促進するとともに、道路・河川、生活インフラ等の強靭化を図ります。 さらに、甚大な被害を受けた熊本都市圏東部地域については、災害に強いまちづくりを促進するため、主要地方道熊本高森線の拡幅整備など、熊本地震からの創造的復興のシンボルとなるまちづくりを関係自治体と連携しながら進めていきます。3 次代を担う力強い地域産業の創造~地域の活力と雇用を再生する~ 木材需要を創出するため、県内の自治体が発注した木造建築物の設計者に対して県内の木材流通などの実態に精通するアドバイザーを派遣する木造設計アドバイザー制度の活用を推進するとともに、熊本県独自の伝統木造建築物の設計指針を策定します。 一方で、社会インフラの整備・維持管理・更新、防災、さらには地域の雇用・経済を支える建設産業は、従事者の高齢化、若年入職者の減少により、技術の承継、将来的品質の確保が懸念されています。 本県では、建設業界や教育機関と連携したうえで「復興を担う業界」として、魅力の発信をこれまで以上に積極的に行い、県内建設業への就職を促進していきます。4 世界とつながる新たな熊本の創造~世界に挑み、世界を拓く~ 日本を訪れた外国人の数が年間2,000万人を突破するなど、「良き流れ」を確実に熊本に引き込むためにも、阿蘇くまもと空港や熊本港・八代港のゲートウェイ化を進め、世界とつながる熊本の創造を目指します。 なお、熊本地震の影響で、幹線道路や鉄道等の陸上インフラが大きな被害を受けたため、発災直後から熊本港や八代港等における給水支援や入浴・宿泊提供等の支援活動が展開され、改めて港湾施設の重要性が認識されました。今後の災害に備えるためにも、支援活動拠点としての機能を確保し、人流・物流の機能向上にもつながる耐震強化岸壁の早期整備を進めていきます。 また、八代港においては、増加する外国籍クルーズ船の寄港に対応するため、関係機関と連携しながらハード・ソフト両面の環境整備を進めます。 今年は、「熊本県復旧・復興4カ年戦略」を道標として歩を進めて参りますので、皆様方の御力添えを賜りますようよろしくお願いします。 最後になりましたが、本年が皆様にとりましてすばらしい年となることを祈念いたしまして、年頭の挨拶とします。-5-