ブックタイトル161228101_norimen_no38
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-29-13 優良工事現場紹介 ㈱ニシスイ 本工事は、県道田代御船線の道路改良工事に伴う法面の崩壊防止を目的とした工事でした。 豪雨の影響で、現況道路の拡張によるブロック積擁壁工事の施工前に上部の法面が崩壊した為、安全性に十分な配慮を前提に、緊急に法面部の抑制を施す工事でした。工事内容としては、崩土及び法面整形を兼ねた掘削を行い、転石を除去した後に現場打法枠を行う工法でした。 施工上困難を要したのは、現況道路の道幅が狭かった為、道路規制を行わず限られた作業ヤードによる重機作業、吹付作業でした。 まず安全対策として、掘削土・落石の防護柵となる大型土のうを設置し、粉塵及び吹付材の飛散防止によるネットの張設を行う事で、第三者に対する災害防止に配慮しました。 施工においては、高さおよそ18Mからなる法面の掘削で、地盤上から崩土や掘削土を利用し、重機の足場を確保しながら登りあがり、法肩部より掘削を行う作業で、場合によっては路肩の補強として鉄板の敷設を施しました。転石の除去は静的破砕工法で、人力によるものであり、破砕剤の効力遅延が見込まれる事から注入後は常時、見張り人の配置を心掛けました。 本工事を無事災害もなく終える事ができたのは、施工前に現場の危険度の高い印象を持つことにより、作業に従事する者の恐怖感からなる安全性への認識が高かったことからなるものと考えられます。 また、工事を円滑に完了できたことは地域住民の方々の御協力と、発注者監督員の早急な対応並びに協力会社の技術力であり、工事に携わって頂いた皆様の御協力があったからだと感謝いたします。 現在、建設業に対するイメージとしては、『危険・きつい・汚い』と思われがちですが、仕事に対する感触としては、ものを築きあげていくうえで、工事過程での充実感と完了時の思いは、後世に残るものとして満足感に影響があると思います。今後、建設業に携わる事で、熊本震災からの復興には多大な貢献度を感じます。 また若い技術者に対しては、微力ながら知識と経験を伝えていくことに務めていきたいと思います。発 注 者熊本県県央広域本部 上益城地域振興局 土木部 工務課 道路班工事場所熊本県上益城郡御船町上野地内現場代理人中村 武嗣田代御船線単県道路改良(法面工)工事 他合併工 期平成27年9月30日~平成27年12月18日道路改良工(道路土工) 掘削工・転石破砕工・路体盛土工土砂等運搬工・法面整形工(法面工) 植生基材吹付工・現場打法枠工工事概要着工前竣 工施工中-1施工中-2