ブックタイトル201608090758_norimen_no37
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201608090758_norimen_no37
年頭のご挨拶 熊本県土木部長猿 渡 慶 一 平成28年の年頭に当たり、謹んで新年の御挨拶を申し上げます。皆様方には、日頃から本県土木行政はもとより、県政の推進に御支援、御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。 さて、本県も人口減少・超高齢化という大きな課題に直面しています。人口減少に歯止めをかけるため、昨年10月に、本県の人口の現状と将来の展望を示す「熊本県人口ビジョン」と、この将来展望の実現のために、今後5カ年の取組みの方向性や施策をまとめた「熊本県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。この総合戦略は、県の取組みの基本方針である「幸せ実感くまもと4カ年戦略」を基に発展させたものであり、本県の地方創生の基本的な考え方となります。 今年は、新4カ年戦略で成果をあげてきた施策を更に進化させ、総合戦略に掲げる“活力と雇用を創る”、“世界の中で輝く”、“安心・希望を実現する”、“未来の礎を築く”という4つの大きな目標の達成に向けて力強く踏み出します。土木部が担う社会基盤の整備は、救急搬送や農林水産物輸送の時間短縮、自然災害による被害エリアの縮小、企業立地・雇用・観光客の増加、民間投資の誘発など、長期にわたりストック効果を発揮します。まさに地方創生の取組みを下支えするもので、このストック効果を皆様に広く理解いただけるよう情報発信を行うとともに、さらなるストック効果の拡大を目指して、全力で取り組んでいきます。 まず、九州の中心に位置する熊本が、九州の主要都市をつなぎ、さらにはアジアに開くゲートウェイとなるため、また、広域防災拠点として九州全体に貢献できるよう、「すべての道はくまもとに通じる」との考えのもと、幹線道路ネットワークの整備を進めていきます。昨年9月には、中九州横断道路(熊本市~大津町間)の第3回計画段階評価が実施され、九州縦貫自動車道から分岐し、合志市の北部を経由して、大津町に至るルート帯が示されました。今年も引き続き、中九州横断道路や九州中央自動車道、南九州西回り自動車道、有明海沿岸道路(Ⅱ期)、熊本天草幹線道路などの全線完成に向け、国や関係市町村とともにしっかり取り組んでいきたいと考えております。 また、平成13年から整備を進めてきたJR鹿児島本線等の連続立体交差事業では、昨年3月に上り線の全線約6㎞、下り線の北側約4㎞の高架橋の供用を開始し、新しい上熊本駅舎も完成しました。熊本の陸の玄関口である熊本駅周辺地域のポテンシャル向上と、それに伴う民間開発の促進による賑わい創出のため、平成30年度の完成に向けて、残る下り線約2㎞等の高架化工事を着実に進めていきます。 次に、著しい成長を続けるアジア等の世界経済の勢いを熊本の活力として取り込むため、港湾の機能強化と環境整備を進めています。昨年は、熊本港では水深7.5m航路整備やコンテナヤード拡張などに取り組みました。また、八代港では水深14m航路整備や大型ガントリークレーン整備の促進、夜間入出港を含む大型クルーズ船の「船舶航行安全対策」の策定など、受入環境整備を進め、同港へのクルーズ船寄港が11隻と大幅に増加しました。今年もこの動きを更に加速化させるために、引き続き、港湾の物流・人流の利便性向上に向けた取組みを推進していきます。 また、県民の皆様が安全・安心に暮らすことができるよう、道路、河川、海岸、砂防、港湾、公園、下水道等の整備により防災・減災対策を推進します。国においては国土強靭化が進められており、県でも、これら公共施設の整備と併せて、既存施設の老朽化に対して計画的に予防保全を行う戦略的維-4-