ブックタイトル201608090758_norimen_no37
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201608090758_norimen_no37
-10-3.対策工設計現地調査の結果、法面上に高エネルギーを持った転石(1,000kJ ~ 1,500kJ)が多数存在することが判明したので、まずは落石を予防する方法を検討する必要がありました。予防工については、ロープ掛工、除去工(小割り)の2案を比較しました。当該箇所においては、転石が広範囲にわたっており、ロープ掛工では費用、工期で不利となり、さらに広範囲な用地買収が必要となることから、転石の除去を行うこととしました。法面対策については、転石の除去との組合わせを勘案し、以下の3案に絞りました。1案…1,000kJ まで転石小割+高エネルギー吸収型ポケット式防護網(1,200kJ 対応)2案…500kJ まで転石小割+高エネルギー吸収型ポケット式防護網(500kJ 対応)3案…100kJ まで転石小割+ポケット式防護網(100kJ 対応)今回の対策において対策の選定で考えるべきポイントとしては①斜面の勾配が急であり(1 : 0.8 ~ 0.6 )広範囲に多くの転石が存在するため、通常の落石防護網ではなく、ポケット式の落石防護網による対策が必要である。②高エネルギー吸収型でないポケット式落石防護網を使用する場合、転石のエネルギーを100kJ 程度まで抑える必要がある。③極力安価で落石対策効果の高い工法を選定する必要がある。上記を踏まえ、2案を採用しました。4.施工概要図-6に施工フローを示します。① 落石防護網の支柱となる位置に基礎(土圧抵抗板)を施工します。(写真-4参照)② ①で施工した基礎(土圧抵抗板)の上に支柱を取り付けます。(写真-5参照)図―5 落石防護工工法比較図―4 落石予防工工法比較① 支柱基礎設置② 支柱設置③ 縦、横ロープの設置④ 防護網張り図―6 落石防護工施工フロー